国立大学で推薦入試が増えるのはなぜ?
あんまり評判が良くないと、ボクが認識しているものの一つに、
大学への推薦入学(あるいはAO入試)があります。
その理由としては、下記の二つ。
1)大学では、推薦で入学した学生と、一般で入学した学生で、
学力の差がありすぎる。
2)推薦入学者は、就職活動でも不利である。
これは、企業でのこれまでの仕事っぷりが良くなかった
ということなんでしょうかね?
で、先日、
「国立大で推薦入試増 ~東大・京大など77校実施~」
という記事が出ていました。
文部科学省は2日、来春までに行われる国立大学入試の概要を発表した。東京大と京都大が新たに導入する推薦入試は、国立大86校のうち77校(前年度比2校増)が実施し、募集人員は計1万1951人(同81人増)だった。AO入試は、50校(同3校増)で計2952人(同130人増)。AOを始める3校は宇都宮大、京都大、宮崎大。
全体では、国立大86校中、大学院大学を除く82校が入試を実施。前年度から376人減の9万5760人を募集した。各大学の学部が独自に行う2次試験は2教科が最も多く、59大学174学部。次いで多かったのは1教科で64大学166学部だった。
一方、公立大84校では、募集人員は計2万8993人で、前年度から104人増えた。うち推薦入試を実施したのは82校の計7175人、AO入試は25校の計577人だった。
(朝日新聞より)
これは、どのように理解すれば良いのでしょうか?
つまり「評判が良くない」と思っているのは、ボクだけで、
実際は、そう悪い評価でもないのでしょうか?
東京大学のホームページから、
推薦入試学生募集要項のアドミッションポリシーにある
「推薦入試の基本方針」を見てみましょう。
推薦入試の基本方針
東京大学の推薦入試は,学部学生の多様性を促進し,それによって学部教育の更なる活性化を図ることに主眼を置いて実施します。
実施に当たっては,日本の中等教育における先進的取組を積極的に評価し,高等学校等の生徒の潜在的多様性を掘り起こすという観点から,日本の高等学校等との連携を重視します。
推薦入試による選抜に当たっては,本学の総合的な教育課程に適応しうる学力を有しつつ,本学で教育・研究が行われている特定の分野や活動に関する卓越した能力,もしくは極めて強い関心や学ぶ意欲を持つ志願者を求めます。
ということなんですね。
いや、よくわかりません。
学部別の募集要項を見ると、もう少しわかります。
法学部などは、「学校で概ね上位5%」なんてことが書かれています。
なるほど。
面接でグループディスカッションなんかもあるようですし、
推薦も大変そうです。さすが東大。